MENU

CAMServer を Windows サービスとして起動

目次

Windows サービスの概要

CAMServer は Windows のサービスとして実行させる事も可能です。 Windows のサービスとして実行させる事で、いくつかのメリットがあります。

メリットとデメリット

メリット

  • リモートデスクトップでサーバに接続し、ログオフ操作でも CAMServer が停止しない
  • CAMServer が万が一クラッシュした時に、Windows サービスの「回復」機能を利用して再起動を自動化できる

デメリット

  • CAMServer は サービス起動中、ウィンドウを持つ事ができないため、いくつかの管理メニューは実行する事ができない
    ※ 常時利用する機能は、クライアントからリモート機能で実行できます。

設定方法

インストール後のフォルダ構成内の win_service を確認

サービス登録/削除/起動/停止のスクリプトとして、CAMServer/win_service が配置されています。

各スクリプトの役割は次の通りです。

  • installSvc.vbs・・・CAMServer を Windows サービスとして登録します
  • removeSvc.vbs・・・サービスとして登録した CAMServer をサービスから削除します
  • startSvc.vbs・・・CAMServer をサービスとして起動します
  • stopSvc.vbs・・・サービスとして起動した CAMServer を停止します

Windows サービスの登録を行う

CAMServer をサービスとして実行させるには、最初に一度だけ Windows へサービスとして登録する必要があります。

Windows のサービスへ登録するには、解凍したフォルダ内にある camserver.exe を手動でクリックし起動します。通常通りメインウィンドウが表示されますので、「管理メニュー」→「サービス」→「サービスのインストール」を実行します。

実行すると、サービス名「CAMServerService」としてサービスへ登録されます。

登録後、サービスが正常に登録されているかどうかを確認するには、コントロールパネルでWindowsのサービス画面を開いてください。

コントロールパネル
CAMServer から「コントロールパネル」を開く事も可能

Windows サービスを自動起動する

Windowsのサービス画面で、サービス名 CAMServerService をダブルクリックし、「スタートアップの種類」で「自動」を選択してください。

Windows サービスを、Windows OSの起動と同時に起動するためには、「自動起動」を設定します。

Windows サービスを実行するOSユーザ

Windowsサービスが、CAMServer を実行するOSユーザは、何も設定しなければ、Windows のローカルアカウントとなります。

冗長化に対応するためDBファイルをネットワークドライブに配置する場合は、Windowsサービスの実行OSユーザを変更してください。(ドメインアカウントまたは専用のローカルアカウントを使用)。

上記アカウントに対し、CAMServerフォルダおよび共有フォルダにフルコントロールのアクセス権を設定する事で、Windowsサービスで実行した場合でもネットワークドライブでのアクセスが可能です。

共有側のホストOSがWindows Server 2019以降、ゲスト認証がデフォルトで無効化されており、UNCパスでもネットワークドライブへアクセスできません。これは、Windowsサービスのローカルアカウントには認証情報がなく、SMBプロトコルの制約により接続がブロックされるためです。

エラー時の自動回復

CAMServer のサービスが万が一停止してしまった場合に、Windows サービスの回復機能を利用すると、自動的に再起動する事が出来ます。
管理ツールのサービス設定で CAMServer を選択し、プロパティで「回復」 タブから、最初のエラー などで「サービスを再起動する」等を選択してください。

※ CAMServer がクラッシュする事例は確認していないため、この設定は無くても問題ありません。

※ 各設定の意味は以下を参考にしてください。

最初のエラー
CAMServer のサービスが万が一停止してしまった場合に、Windows サービスの回復機能を利用すると、自動的に再起動する事が出来るため、「サービスを再起動する」を選択する。
次のエラー
「最初のエラー」の後、再度強制終了が発生した場合のアクションを指定する。2回目以降のサービス再起動は事象解決の効果が薄いため、「何もしない」を選択する。
その後のエラー
「次のエラー」の後、再度強制終了が発生した場合のアクションを指定する。2回目以降のサービス再起動は事象解決の効果が薄いため、「何もしない」を選択する。
エラーカウントのリセット
Windows サービスが停止や失敗した場合、その失敗回数がカウントされる。このカウントを基に、「初回の失敗」「2回目の失敗」「それ以降の失敗」に対する回復動作を設定できる。「エラーカウントをリセットする」とは、この失敗カウントを一定時間後にリセット(0に戻す)することを示す。設定値の1は、1日後にエラーカウントをリセットする事になり、断続的に強制終了が発生する等の例外ケースを運用観点で排除できる最小の日数となる。
サービスの再起動
最初のエラー発生してから、何分後に再起動を行うかどうかの設定値。

Windowsサービス起動と停止

Windowsサービスとして起動する

コントロールパネルからサービス開始、または CAMServer の「管理メニュー」→「サービス」→「サービス開始」を実行します。

コントロールパネルからサービス開始

既に camserver.exe の画面が起動中に、コントロールパネルからサービス開始は出来ない点に注意してください。

CAMServer の「管理メニュー」サービス開始

サービス開始後、手動で起動したウィンドウを持つ camserver.exe は自動的に停止します

Windowsサービスを停止する

コントロールパネルからサービス停止、または camserver.exe を手動で実行する事で安全にサービスを停止してから画面起動します。

サービス起動中、手動で camserver.exe 実行した場合は、起動中のサービスをが停止され、手動実行した camserver.exe が数秒程度で有効化されます。

サービス版での注意事項

通常版からの移行の際に、通常版のスタートアップ起動と Windows サービスの「自動起動」が重複しないようにしてください。

スタートアップ起動している場合の解除方法は右図の通りです。

  • URLをコピーしました!
目次