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CAMServer の boot.ini ファイル

目次

はじめに

主要なカスタマイズは 機能制限 で実施しますが、一般的ではないカスタマイズは boot.ini でも対応しています。boot.ini の編集方法は次の通りです。

  1. CAMServer 停止
  2. CAMServer/boot.ini (ファイル作成 or 編集)
  3. CAMServer 起動

boot.ini の内容は、cam.ini ファイルにもコピーされます。cam.ini ファイルは CAMServer が動的に設定値を保存する目的で利用します。

基本設定

サーバへアクセスするURLドメインの設定

サーバへアクセスするURLのドメインを設定します。 ドメイン名の設定 でGUIでも設定可能です。この設定は次の箇所で利用されます。

  • Web会議URL
  • Web会議のSTUNサーバへアクセスする際のホスト名
  • メッセージのリンク共有
  • SSOでのリダイレクトURL
  • Web/Push通知のクリック先URL
# サーバへアクセスする URLドメインの設定
cam.serverURLDomain=camserver.xyz

ログインパスワードの長さを指定

# ログインパスワードの長さを指定 ※ 6以上に設定する必要があります
cam.userPasswordMinLength=8

データ削除

メッセージを削除する経過日数

長期運用で通常時のローディング速度劣化を防ぐためメッセージを削除します。

# 365日経過したメッセージを自動で削除
cam.deleteMessageDays=365

設定値は、翌日の利用者から見て、過去何日分のメッセージを残すかを指定する。
削除処理は23時に実行される。

メッセージをアーカイブテーブルに移動

長期運用で通常時のローディング速度劣化を防ぐためメッセージをアーカイブテーブルに移動します。アーカイブされたメッセージは、デフォルトで管理者のみメッセージ管理画面で閲覧可能です。一般ユーザもログ検索で閲覧できるようにするには、別途 cam.restrictArchivedMessageAdminOnly=false も追記します。

# 365日経過したメッセージをアーカイブテーブルに移動
cam.archiveMessageDays=365

設定値は、翌日の利用者から見て、過去何日分のアーカイブメッセージを残すかを指定する。
アーカイブテーブル処理は23時に実行される。

アーカイブテーブルのメッセージを削除

# 1000日経過したメッセージをアーカイブテーブルから削除
cam.deleteArchivedMessageDays=1000

メッセージに添付されたファイルを削除する経過日数

# 365日経過したメッセージの添付ファイルを自動で削除
cam.deleteMessageAttachmentDays=365

メッセージ送信

送信メッセージの最大文字数

送信メッセージの最大文字数を指定できます。省略した場合のデフォルト値は4,000文字で、大文字・小文字・記号区別なく1文字としてカウントします。

# 送信メッセージの最大文字数
cam.sendMessageLengthLimit=4000

送信メッセージの最大文字数に対し残り文字数を入力エリアに表示

# 送信メッセージの最大文字数に対し残り文字数を表示
cam.showRemainChar=true

アップロードできるファイルの上限サイズ

# アップロードファイルのサイズ上限を500MBにする
cam.uploadSizeLimitMB=500

メッセージ送信後に webhook を実行

webhook を利用する事で、メッセージ送信後に、外部システムと連携可能です。以下設定例は、チャットルームtest1または、test2に添付ファイル付きメッセージが送信された場合、 https://example.com/webhook に所定のJSONで通知を送信します。

# メッセージ送信後に webhook を実行
cam.webhookMessageURL=https://example.com/webhook
# メッセージが任意のチャットルームの場合だけ(ここでは、test1,test2 のみ) webhook を実行
cam.webhookMessageInRooms=test1,test2
# メッセージに添付ファイルがある場合だけ webhook を実行
cam.webhookMessageHasAttachmentsOnly=true
# webhook を実行する際に指定されたヘッダを HTTP リクエストに付与。次のように列挙「key: value,key: value」
cam.webhookMessageHTTPHeaders=Authorization: Bearer ***,X-Company-ID: ABC123
{
  "message": {
    "id": "1757482720232951888",
    "userId": "id1",
    "userName": "id1",
    "isOpened": true,
    "panelName": "テスト",
    "message": "よろしくお願いいたします。",
    "inlineContent": null,
    "parentID": null,
    "talkId": "JoFqJCYhccn5Rxszw1IIqA",
    "createdAt": 1757482720232,
    "updatedAt": 1757482720232,
    "attachments": [
      {
        "id": 152536,
        "name": "test.png",
        "md5Hash": "9922d0f96e693f50e1110c8e1d01c7e9",
        "size": 24531,
        "lastModified": 1757482708795,
        "isFileView": true,
        "comment": "",
        "url": "https://pc/CAMServer/download?type=message&id=1757482939818688333&attachedId=452179&hash=9922d0f96e693f50e1110c8e1d01c7e9&name=test.png"
      }
    ]
  }
}
id・・・メッセージID
userId・・・Chat&Messenger のユーザID
userName・・・Chat&Messenger のユーザ名
isOpened・・・通常 true 、開封確認メッセージの場合は false
panelName・・・DMの場合は「メッセンジャー」、チャットの場合はルーム名
message・・・メッセージ本文
inlineContent・・・メッセージ本文内のインラインコンテンツ
parentID・・・スレッド内での投稿の場合は、親メッセージID
talkId・・・トークのID。※DM、チャット単位で一意なIDが生成される
createdAt・・・メッセージ作成日時
updatedAt・・・メッセージ更新日時
attachments・・・添付ファイル
 id・・・添付ファイルID
 name・・・添付ファイル名
 md5Hash・・・添付ファイルのMD5
 size・・・添付ファイルサイズ
 lastModified・・・添付ファイル更新日時
 isFileView・・・メッセージ内でインラインで表示する画像の場合true
 comment・・・添付ファイルのコメント ※本案件では利用しない
 url・・・添付ファイルのダウンロードURL

Microsoft Edge でファイルパスをリンク化し、Windowsエクスプローラーで開く

この設定を使用すると、メッセージ内のUNC形式のファイル or フォルダパスをリンク化し、Windows エクスプローラーでフォルダを開くことができます。

  • intranetFileLinkReplacements に列挙したパスだけリンク化対象
  • 置換前は正規表現で判定可能。置換前|置換後が同じ文字の場合、置換前を正規表現で判定後、マッチした文字をそのまま利用する
  • 以下は \\host\N:\\\share1から9\ で始まるパスをリンク化する例です。
# Microsoft Edge でファイルパスをリンク化し、Windowsエクスプローラーで開く。「置換前|置換後」 を ; で区切り列挙する(最後の ; は必要)。
cam.intranetFileLinkReplacements=\\host\|\\host\;N:\|\\host\;\\share[1-9]\|\\share[1-9]\;

Microsoft Edge ブラウザから Windows エクスプローラーを開くためには、合わせて以下の設定が必要です。

レジストリに IntranetFileLinksEnabled 追加(詳細)

regedit.exeでEdgeパス配下に値の作成

 ・レジストリパス

  コンピューター¥HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge

 ・値

  名前:IntranetFileLinksEnabled

  種類:REG_DWORD

  データ:0x00000001 (1)

インターネットオプションのローカルイントラネットゾーンに以下設定追加が必要

  • https://{CAMServer でアクセスするドメイン名}
  • file://{共有フォルダのホスト名}

IntranetFileLinksEnabledの設定を行っても、ローカルファイルやフォルダ(例:C:\test)は開けません。これはセキュリティ上の設計であり、ネットワーク経由の共有フォルダのみが対象です。

UI・UXカスタマイズ

ユーザIDやEmailを表示しない

画面上でユーザIDやEmailを表示させない場合はこの設定を有効化してください。

# ユーザIDやEmailを表示しない
cam.showUserIdentity=false

PCの画面がロックされた場合、自動で不在に

# 画面ロックで不在、アンロックで不在解除を自動化
cam.autoAbsenceScreenLocked=true

PCのスリープ・休止・シャットダウンした状態は「不在」ではなく「オフライン」になります。

PCの操作が無い場合、自動で不在に

# PCの操作が無い場合、自動で不在にする時間(分)
cam.autoAbsenceNoOperationMinute=30

この機能はcamapp利用時だけ有効で、操作はマウス操作のみ監視します。

不在設定を表示しない

画面上で不在設定を表示させない場合はこの設定を有効化してください。

# 不在設定を表示しない
cam.showAbsence=false

Push通知のポップアップに本文を表示しない

Push通知のポップアップに本文を表示しない場合はこの設定を有効化してください。

# Push通知のポップアップに本文を表示しない
cam.showNotificationBody=false

チャットルームの通知設定を表示しない

チャットルーム設定の通知設定を表示しない場合はこの設定を有効化してください。

# チャットルームの通知設定を表示しない
cam.hideChatRoomNotificationSetting=true

環境設定

ログファイル出力先の変更

CAMServer のログはデフォルトで CAMServer/sys/logs に出力されますが、出力先を変更する場合は、boot.ini ファイルで次の通り記述する事で可能です。

※変更先のフォルダが存在し、書き込み権限があるか確実にチェックしてから変更してください

# ログ出力先の変更
cam.logDir=E:\CAMServer\logs

ディスク容量監視

デフォルトでディスク容量が90%を越えた場合に管理者に通知されます。通知のタイミングは、サーバ起動時、および毎日23時となります。80%に変更する場合は、次の通り変更可能です。

# ディスク容量チェックを80%に変更
cam.checkExceedingDiskCapacity=80

Temp ファイル領域の変更

CAMServer はOSのTEMPファイル領域に一時ファイルを出力する場合はがあります。何らかの理由でその出力先を変更する場合は、boot.ini ファイルで次の通り記述する事で変更可能です。

※変更先のフォルダが存在し、書き込み権限があるか確実にチェックしてから変更してください

# TEMPファイル領域を変更
java.io.tmpdir=E:\CAMServer\temp

外部HTTPへのアクセスを無効化

CAMServer は次の処理で外部サイトにHTTPでアクセスを行いますが、設定で一律無効化できます。インターネット接続出来ない CAMServer では無効化しないと、ログに接続エラーが記録されますので、回避の目的で設定してください。

  • Push通知送信時にGoogleサーバ
  • トーク内のリンクをプレビュー表示する際に、URLドメインのサーバ
  • エラー発生時、エラーレポートを弊社サーバ(インストール確認の案内に記載の設定で非許可にしない場合)
# 外部HTTPへのアクセスを無効化
cam.enableAccessExternalHttp=false

アクセスログ

# HTTPアクセス毎にログを記録
cam.enableServerAccessLog=true
# 任意。上記ログにログイン認証時のEmailを追加(Emailは一部マスクされ記録されます)
cam.enableServerAccessLogEmail=true
# 365日経過したアクセスログを自動で削除(指定が無い場合400日)
cam.deleteAccessLogDays=365

同じWeb会議に参加できる参加者数を制限する

同じWeb会議の会議室に参加できる参加者数を制限する場合は以下を設定します。

# 同じWeb会議の会議室に参加できる参加者数を制限
cam.maxConferenceUsers=50

冗長化・負荷分散

冗長化・負荷分散の設定 を参照

HTTPポートを無効化

HTTPポートを無効化する場合はこの設定を有効化してください。

# HTTPポートを無効化
cam.enableHttpPort=false

HTTPSポートを無効化

HTTPSポートを無効化する場合はこの設定を有効化してください。

# HTTPSポートを無効化
cam.enableHttpsPort=false
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